レディオヘッドのステージが崩壊し、ドラムテクが亡くなる

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なんという辛いニュース。

レディオヘッドが北米ツアーの最終地であるトロントにて6月16日4万人を集めてのソールドアウトライブを行うことになっていたのだが、開演のわずか1時間前、4時にステージの天井が崩れ落ちて、バンドのドラムテク、スコット・ジョンソン(33歳)が亡くなるという大惨事が起きた。BBCが報じている。
http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-18479402

バンドは、即座にツイートでコメント。

https://twitter.com/#!/radiohead
「不慮の事故が起きたため、今夜のDownsview Parkでのコンサートはキャンセルします。ファンの皆さんは会場には来ないようにお願いします」と。

トロント警察の発表によると、現在もうひとりが頭をケガして入院中とのことだが、命に別状はないとのこと。またふたりが軽傷を負っているそうだ。事故が起きた際、クルーはステージのセットアップとサウンドチェックの最中だったそう。近辺には20人のほどのクルーがいたそうだが、屋根が崩壊するのに気付き、多くは走って逃げたという。崩壊した現場が作業できる状態になったら、事故の原因追及を行うそうだ。

なので、何が原因なのかは、現時点では分かっていないのだが、照明やスクリーンが吊り下がった天井の足場の一部が崩壊したため、今回の惨事に繋がったと言われている。

去年は、強風や雨によってステージが崩壊する事故が多発したが、この日のトロントは穏やかな天気であり、風もほとんどなく、天候による事故ではないと言われている。

現場にいたベンダーなどの話によると、花火のような音が上がり、一瞬にして天井が崩れ落ちたとのこと。交通事故を見てしまったようなもので、一体何をどうすればいいのか、分からなかったということだ。

こちらに現場の映像があるけど、サウンドチェックの最中であったということで、楽器などが壊れているのも分かる。
http://www.youtube.com/watch?v=TK-nCubfEEc

スコット・ジョンソンは、キーンなどのドラムテクでもあり、彼と仕事をした人達が現時点でツイート。

White Lies のドラマーJack Lawrence Brown
「レディオヘッドのステージが崩壊し亡くなったのがドラムテクのスコット・ジョンソンと知って本当に最悪な気分だ。スコットは、White Liesのドラムテクとして、今年の始めのツアーで僕のドラムテクをしてくれた。本当に才能のある人で、人柄も素晴らしかった。彼に会えて本当に良かったと思うと同時に失ってしまったものはあまりにも大きい。スコット、安らかにお眠りください」

この日レディオヘッドの前座を務めるはずだったCaribouのDan Smaith
「今日起きてしまったことはあまりに悲しい。バンドとスタッフと家族の方々に心からお悔やみ申し上げます」

バンドはこの日のライブの後、約2週間のブレイクがあり、6月30日からローマにおいてヨーロッパ・ツアーを開始する予定だった。

また、レディオヘッドがトロントのライブをキャンセルするのはこれが2回目。2003年のツアーでは、電気の問題が発生しライブをキャンセル。2ヶ月後にライブを行った。が、その際も、観客が倒れ、トムは“Myxomatosis”の途中で演奏を止めるということがあった。

私も何度かレポートさせていただいていますが、今回のレディオヘッドのツアーは天井からライトのみならずスクリーンがいくつも吊り下がっていてそれが曲ごとに思いきり変わる素晴らしいデザインになっている。もちろん何より安全第一に設計されているはずだし、すでに、2月に開始した全米ツアー以来この事故まで何も起きていなかったので、デザイン上の問題というよりも、今回の会場で設営する際に何か不手際があったのではないかと思う。

ステージ崩壊の事故は去年あまりに多発したので、私自身今回ボナルーでフォトピットに入った際、レディオヘッドのステージに限らず万が一このステージが壊れたらどこに逃げればいんだろうと、思うことが正直多々あった。

今回の事故では、スクリーンやライティングも壊れたと思うけど、それは直せばいいとして、亡くなられた方はもう戻らないので、本当にそれが辛いです。心よりお悔やみ申し上げます。また、バンドメンバーの心境についても心配なところだ。

ライブ写真は今回のボナルーより。
ステージ崩壊の写真はInstagramアカウント@Zakeaより。
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