レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンはギブソンやフェンダーなどのギターの部品の製造に携わっていながら不当に解雇された韓国の労働者への支持を明らかにしている。
労働者たちはもともと韓国の楽器メーカー、コルトやコルテックの従業員で、これらの会社では韓国の工場でギブソン、フェンダー、イバニーズなどといったギターの部品制作の下請けを請け負っていたという。しかし、従業員たちが2007年に労働組合を結成しようとしたところ、不当に「職場から締め出され、解雇承諾書にも署名させられた」と訴えている。
レイジのトム・モレロは現在アメリカを訪れているこの元従業員たちと会っていて、1月13日にカリフォルニア州で従業員たちは記者会見を開く予定だが、そこにトムも同席するかもしれないとしている。
元従業員たちはまた、フェンダー社にもコルト社の対応について「中立で、透明性のある公平な調査」をしてほしいと依頼したにもかかわらず、「極めて密室的な内部調査のみしか行われず、フェンダー社は今もコルト社との業務提携を見直す措置はなにひとつ取っていない」という。
また、元従業員たちの訴えによれば、今回の件でコルト社は韓国の労働基準局から不当解雇を行っていると判断されたものの、その後も「恐喝や暴力を使って元従業員らが解雇による恩恵や権利を放棄するように合意を強要していて、ゴロツキを雇って組合への報復行為も行っている」という。
コルト社の従業員不当解雇問題については昨年、ワン・デイ・アズ・ア・ライオンとして来日したザック・デ・ラ・ロッチャも紹介していて、フジロック・フェスでのステージや、日本ツアーのライブの前にも、元従業員たちによるアピールが行われた。
コルト社元従業員を支援するホームページはこちらから(→http://cortaction.wordpress.com/for-artists-musicians/)
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