ポール・マッカートニー、いまだに自分がザ・ビートルズの一員だったと信じられなくなることがあると語る
2012.02.07 22:00
2月8日に新作『キス・オン・ザ・ボトム』をリリースするポール・マッカートニーだが、いまだにザ・ビートルズにいたことが信じられなくなる時があると語っている。メトロ誌の取材に応えたポールは、ザ・ビートルズにいたことの新鮮さが今に至ってもなおその輝きを失っていないことを嬉しく思うと語っている。
「なんかあの不思議な感じがいまだに忘れられないのはすごく幸運なことだなと思うんだよね。この間、マーティン・スコセッシの『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』についてきた冊子を開いてみて、そうしたら飛行機に乗ってるぼくたちの姿を撮ったジョージの写真が出てきたんだよ」
ポールはこう続けている。「それを観て、すぐに当時の気分に引き戻されてね。『ぼくもここにいたんだっけね? ぼくもザ・ビートルズだったんだ? とんでもねえな!』ってさ。明らかにバカなこと言ってらっていう感じだろうけど、この期に及んでもなお慣れっこになれなくて、本当によかったなと思うよ」。
新作は“マイ・ヴァレンタイン”“オンリー・アワ・ハーツ”の新録曲のほかはポールが子供時代に聴いた楽曲のカヴァーで構成されていて、ジャズ・ミュージシャンでエルヴィス・コステロの妻としても知られるダイアナ・クラールとダイアナのバンドとともにレコーディングされ、プロデューサーはトニー・リピューマが務めている。エリック・クラプトンとスティーヴィー・ワンダーなども客演を果たしている。
なお、ポールはお尻へのキスとも取られかねない今度のアルバムのタイトルについては「ぼくはいたずらが好きなんだよ。精神衛生上いいもんでもあるし」と語り、また、レーベルがアルバムのタイトルを快く思わず、タイトルを変更するようにと泣きついたことを次のように説明している。
「タイトルについての提案をしたら、レコード会社からものすごく神経質そうなメールが来て、『ポール、どのような状況下にあっても、これはできません』って書かれてあったんだ。幹部のひとりにいたっては、きついボディブローを一発食らった気分になったとまで言ってたよ」
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