前回の続き。Who the Bitchについてです。3月18日に出るミニ・アルバム「ミラクルファイト de GO! GO! GO!」のリリース・ツアーの初日。
Nao(vo&b)、ehi(vo&g)、Yatch(ds)の3ピースによる、ガレージ・パンクっぽいバンド。女性でガレージというと、つしまみれと比較したくなるが、そして僕はつしまみれを大好きな者であるが、つしまみれが実は演奏が異様にうまい人たちだったりするのに対し、このWho the Bitchは、もっとシンプルでラフでジャンクな感じ。はっきり言やあ、うまくない。
というわけで、はたしてライブはどうなのか、音スカスカだったりしたらイヤだなあ、と思っていたのだが、いやあ、かっこよかった!
すんごいパワー。やはり演奏はきわめてラフ、とにかくでっかい音でなぎ倒そうみたいなステージで、各楽器のボリューム上げすぎで、音が割れてて細部なんかわかりゃしないんだけど、その意志そのままに、見事にフロアをなぎ倒していた。
あと、そんな力まかせでジャンクであるにもかかわらず、CDよりも曲がポップに響くのもおもしろい。
よかったライブのことを書く時に「ステージで人間が爆発している」とか「人間力がどうのこうの」とか形容していることが多いのに、最近自分で気づいたが、まさにその好例だった。上手きゃいいわけじゃない。曲がよきゃいいわけじゃない。かといってラフにやりゃいいわけでもない。じゃあどうすればいいかを、身体で知っているバンドでした。
なお、ツアー・ファイナルは5月13日(水)渋谷O-WESTで、つしまみれと2マンだそうです。知り合いだったのか。
それをアンコールの時のMCで言ったら、フロアが異常に盛り上がって、「おまえら、つしまみれで喜びすぎや! うちらに失礼や!」と怒っておられました。観に行こう、これ。