またクールビズの話・後編

またクールビズの話・後編

前回の続き。
クールビズの話です。

先日、SIGHTの取材で大阪市役所に行ったら、ネクタイしてたの俺だけだった、
ほかのみなさんはノータイにワイシャツだった、ということを、
このブログに書きました。これ。http://ro69.jp/blog/hyogo/53972

では。ロック・シーンにクール・ビズの概念が持ち込まれたのは、いつなのか、
私、これ、結構はっきり言えます。
90年代中盤の、渋谷系と、AIR JAM世代が中心となって作り上げた、
パンク・ブームの時期からではないか。

つまり。その時代におそらく初めて「ステージで半パン」が、
ありになったのだ。
あ、そうだ、ヒップホップもその時期からかも。
だから、具体的にいえば、カジヒデキであり、ハイスタであり、
KAMINARIの人たちであり、というあたりです。
ホフの雄飛くんも入れてもいいか。

というか、そもそも、渋谷系とかB-BOYファッションとか、パンク系の
ストリート・ブランドとかが台頭するまでは、「かっこいい半パン」
っていう概念そのものが、なかったのだ。
という気がしません? 
80年代までのこの国の常識って、男の場合、半パン・半ズボンを
穿いていいのは小6まで、中1からは長いズボン、ってものじゃなかったですか?
私の周囲はそうだったんですが。
だから、それまでは、海辺でもないのに大人の男が半パンを穿いている、
ということ自体がなかったし、半パンを穿いてライブをやるバンドも、
もちろんいなかったわけです。
半パンを穿いてたの、一部のバンドのドラマーだけだった気がする。
「人一倍暑いから」と、「座ってるので半パンでも見えない」が、
その理由だったと思われます。
というのが、あの渋谷系とAIR JAMの時代を境に、大きく変わったわけです。

あ、これ、何かすんごい確信があって書いているわけではありません。
ただ、「なんとなく、そういう感じじゃなかったっけ」という、
ぼんやりした記憶に頼って書いています。
なので、「それは違う!」というご意見があったら、ぜひ教えてください。

あと、ハイスタにしろ、カジくんにしろ、雄飛くんにしろ、
「冬場でもステージでは半パン」
「なぜならステージは冬場でも暑いから」
という、新しい概念をロック・シーンに持ち込んだ、という功績も
あると思いますが、そこも掘り始めるとまた長くなるので、やめときます。

写真は、めちゃめちゃ大好評発売中、SIGHT2011年夏号。
平松邦夫大阪市長と内田樹さんのノータイ姿の写真、私が撮ってます。
詳しくはこちら。http://ro69.jp/product/magazine/9
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