木下理樹が冒頭で「今日はギフトのような気持ちでやります」と言っていたが、とてもあたたかい復活ライブだった。
たくさん集まった一年間待ってくれたファンに向けて、木下も戸高も何度も感謝の気持ちを伝えていた。
中尾憲太郎、藤田勇という最強のリズム隊を擁した四人のアンサンブルはやはりとても屈強。
そして、木下が紡ぐメロディと戸高のギターはやはりとても美しい。
約15年間、日本屈指のオルタナロックバンドとして活動してきたART-SCHOOLは、もう既に確固たる場所を築いていることが伝わる濃密な空間だった。
久々のワンマンからか、木下のMCはよりたどたどしくなっていて、
なぜか有吉の物真似をしたり、
「日本でこんなに死にかけてるフロントマンがいますか?」と自虐的に言ったりしていたが、容赦なくすぐに戸高が突っ込むなど、
だからこその絆の深まりを実感できてまたぐっときた。
アンコールでは新曲2曲を披露。
全28曲、ダブルアンコール含めて二時間半。
アンコールのラストは戸高の鋭いギターから始まる“スカーレット”、ダブルアンコールは“ニーナの為に”と“斜陽”だった。
5月にニューアルバムのリリース、6月にはツアーを行うことも発表された!(小松)