今作は新レーベルTALTOに移籍してから、「東京再起動プロジェクト」と銘打って活動してきた彼らが、その活動のひとつの答えとして提示する待望のフルアルバム。
インタビューで、いちろー(Vo / G)は「これが東京カランコロンのスタンダード」と言っていたが、あらゆる面でバンドの意識改革があったことは、今作を聴けば一発でわかると思う。
5人が自然体のままに、極力メンバー以外の楽器は入れずにほぼ一発録りで臨んだというレコーディングの話も、いまのカランコロンらしい選択だなと思った。
リリースは10月4日ということで、それまでは一足先に公開されたリード曲「どういたしまして」のミュージックビデオをチェックしてほしい。
歪でストレンジなカランコロンのポップセンスはそのままに、余分なものを極限まで削ぎ落としたことで、男女ツインボーカルの魅力がより強くなっている。
それが、東京カランコロンのスタンダード、ということだ。
そんな東京カランコロンへのインタビューは9月30日発売の『ROCKIN’ ON JAPAN』11月号に掲載です。(秦理絵)