J-POPが主なルーツでありながらHIPHOPやブラックミュージックなどの様々な音楽を吸収し、それらを昇華させることで新たなジャンルを生み出しつつ「本質的で大衆的である」をテーマに作られた今作は、人が本能的に惹かれてしまう懐かしさを感じるメロディが多く、どの世代にも刺さりまくる楽曲ばかりだ。一度聴いたらあまりの心地よさに再生ボタンを押す手が止まらない、これぞ「存在がジャンル」「存在が音楽」といわれるAile The Shotaの音楽である。
バラエティ豊かな今作の収録楽曲の中にはDREAMS COME TRUEの”空を読む”のカバーも含まれており、本家のよさを活かしつつもAile The Shotaらしさ全開の、センチメンタルさもありながら洗練されたサウンドを織り交ぜたアレンジが最高に染みる。この曲でコーラスを入れずに彼自身の声一本で勝負したことも、彼のドリカムへのリスペクトと愛を強く感じる。
(ドリカム世代ではないAile The Shotaが、世間的に多くの人に知られている定番曲ではなくあえて”空を読む”をカバーしたという事実もこれまたエモい。)
そんな独自の存在感を放つAile The Shotaにrockin'on.comで初インタビューを実施。天才肌でありながら努力家である彼の頭の中は常に整理されていて、先を見据えながら目標達成のために逆算して様々なことに挑戦し続けている。その姿に大きな感銘を受けた。
現在公開中のインタビューでは、名だたるプロデューサーたちとの楽曲制作秘話や今作がここまでポップになった理由、さらにはオーディション参加からソロデビューまでの過程など、過去から現在に至るまでのAile The Shotaについてとことん深堀りした。
記事にはMV”Foolish”の裏側が見られるオフショットも掲載しているので、この記事を読めばAile The Shotaの沼から抜け出せなくなること間違いなし!(伊五澤紗花)