ムックの逹瑯が、「何も知らずルナシーでうかれててすいませんm(__)m竜太朗さんが心配だ。。」とつぶやいていたが、はい、同じ気持ちでした。
そしてそんな人、いっぱいいると思う。
それにしてもLUNA SEA、本当にすばらしかった。
ライヴ・レポートですでにあがっているけど、
昨夜の限定黒服ライヴでさらに思うところあったので、あと曲出しも解禁になったので、書いておきたいと思う。
LUNA SEAは、闇から光へ向かって疾走し続けたバンドだった。それが10年の時を経て、そしていきなり披露された新曲を聴いて、まるで光そのもののように温かくて大きな存在になっていたことに改めて気づいた。
で、昨夜25日はその原点ともいうべき黒服限定ライヴ。世界中から50万人の応募があったそうだ。
デッド・カン・ダンスなどのSEが厳かに流れる中、
「LUNACY」の垂れ幕に真っ赤なライトが当たって、バッ!と幕が落ちてびっくりした。
ヴィジョンには大聖堂のステンドグラスが映し出され、ステージにはたくさんのキャンドルと合唱団が美しい讃美歌を歌い出す。で、一曲終えた彼らがステージからはけると、魔道師みたいなマントをはおった5人が映し出され、フードをとった瞬間、そして一曲目が始まった瞬間、うわ、いきなりドームが目黒鹿鳴館状態に!?
真矢の髪が金髪で逆立ってる!! しかも襟足が赤いエクステでモトリークルーな感じ。RYUICHIは、初期DEAD END風のサディスティックなメイクで《今は、狂って痛い。》と歌う。『LUNA SEA』の一曲目“FATE”で幕をあけ、いきなり“Dejavu”に! 5万人の黒装束に白い手が舞う様子が何か儀式めいてみえる。
「久々にあの当時のLUNA SEAがよみがえりました。今夜は思いっきり♪あっそびましょっ!」というRYUICHIのMC。
ギターソロの合間に首に巻いたスカーフ(ストール?)をとって鞭のように振り回すSUGIZO。
オーディエンスを「SLAVE」と呼ぶのがしっくりくるなあ。
さらに、“MECHANICAL DANCE”“IMITATION”といったJ得意のパンクナンバーで攻め立てる。こういうタイプの曲にSUGIZOのエキセントリックなギターソロが入ってくる様は、中期以降の壮大さとはまた違った魅力でカッコいいのだ。
カルトとかミッションとか、ハードロックとニューウェイヴやパンクがまじりあったUK的解釈の手触りが懐かしい。
“Image”の音の説得力もすごい。
アンコールの“ROSIER”で終わると思いきや、いきなりの“MOTHER”に驚いた。
SUGIZOのバイオリンと壮大なサウンドスケープがすごすぎて泣けてきた。
《あなたが与えて呉れた一生をばらばらに壊したい》という“FATE”から始まったこの日のライヴが、この世界に産み落とされたことへの感謝で終わったことにとても大きな感動を覚えた。
次にいつ見れるのかまったくわからないが、新曲という希望の種を撒いていった5人の新しい未来図に期待したい。
(井上)