Plastic Tree・有村竜太朗、初夏篇 その2 


アウトテイクその2、「水溜まりと有村」。
撮影中、本人に「かたつむりと一緒に撮るというアイディアもあったんだけど」と話していると、
「かたつむり探しますか? いますよ、きっとその辺に…」
と言って本当に探しかねない勢いだったので慌てて止めた。なぜならこの日はJAPAN JAMの本番日。「かたつむりを探していて有村さんが遅刻しました」だとしゃれにならないので。

ちなみに7月号のインタヴューで個人的に印象的だったのは、以下の言葉。
「嘘みたいな人生だなと思う時もあるし、結局なんの嘘もつけてねえなって思う時もあるし、うん、どっちもありますね」
「俺はたぶん音楽に関してだけは嘘ついたことなくて、なぜなら感情だけは嘘つけないから。非現実な世界に行こうとしてるのに、感情というパスポートがないと飛べない、みたいな(笑)。不思議ですよねえ、そこは」
《美しい嘘》という歌詞にちなんで、『くちづけ』発売記念イベントとして「ゆびきり会」をやっていたが、インタヴューでも「自分を嘘つきだと思うか?」と突っ込んでみた。ちょっと抽象的かもしれないが、「音楽」の特質を彼なりの言葉でとても表わしていると思う。(続く)

この撮影の過去ブログはこちら。
http://ro69.jp/blog/japan/69556
http://ro69.jp/blog/japan/69277

(井上)
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