U2が、12月1日リリースのニュー・アルバム『Songs Of Experience』から、収録の新曲「American Soul」のリリック・ビデオを公開した。
本曲は、今年リリースされたケンドリック・ラマーの最新アルバム『DAMN.』に収録された、U2とのコラボ曲「XXX.」への返礼というかたちをとっていて、「XXX.」でボノによって歌われていた断片の全貌がここで立ち現れるという構図をとっている。そして、その曲のスタイルは、まごうことなきロックンロールだった。
ケンドリック・ラマーの「XXX.」はこちら。2つの曲は合わせ鏡のように在る。
https://www.youtube.com/watch?v=F7R4qT-OZQc
アメリカが「移民の国」であることと、「あなたと僕/それがロックンロール」と歌うサビ。
ロック・ミュージックがいったい何を求める音楽なのか、なぜだからこそ、世界と常に向き合う音楽なのか、したがってなぜロック・ミュージックはアメリカに憧れ続け、そこに希望を見出そうと努めてきたのかをこれほど簡潔に、眩しいくらい隠し立てせず鳴らした曲はあまりない。ロックがトランプを嫌うのは、思想なのだ。