エミネム報道番組に超レア出演

エミネム報道番組に超レア出演

10月10日エミネムがCBSの真面目な報道番組”60ミニッツ”に出演。レアなTV出演でインタビューに答えたのでさっそく大きな話題になっている。
エミネムがデトロイトでのライブを大成功させたことを軸に、エミネムの大復活と、ドラッグ中毒、そして子供の頃のことまで
さかのぼった内容。彼が子供の頃住んでいた区域に行ったり、彼の自宅スタジオなどにも訪れている。

しかしインタビューの内容は、『リカヴァリー』発売時にすでに彼が雑誌やラジオで語っていたことのまとめという
感じで、残念ながら、特に新しいことは言ってなかった。
ただエミネムの”大復活”がこういうメジャーな報道番組でも大々的に取り上げられて良かったと思う。

とりあえず覚えていることをざっと書くと、

子供の頃引っ越しばかりしていたので、それが一番辛かったこと。
そして新しい学校ではいつもいじめられたこと。
お父さんには会ったことがないということ。
そして、自分が現在父親になり、もし自分の子供が地球の果てに行ってしまったとしても、
自分だったら、お金なんてなくても何もなくても、絶対に見つけ出すことを考えると、
自分に一度も会おうとしなかった父親のどんな言い訳も通用しないということ(涙)。
ただ、父親には、昔は絶対に会いたくないと言っていたけど、会いたいかどうかわからないに
変わっていた……。本当は会いたいに違いない。

学校の勉強は全然できなかったんだけど、英語のクラスだけはいつも良かったということ。
辞書を読んで言葉の勉強をしたということ。
ラップを始めて、自分が人から尊敬される方法があると気付いたこと。
ゲイ差別の言葉使いで、批判されたことについて(ちなみにインタビュアーのアンダーソン・クーパーはゲイ)。
そういう言葉というのは、ゲイ差別のために使ったわけではなくて
自分の周りで当たり前に存在したから使ったまでということ。自分はもしかしたら白人ラッパーだから不当にやり玉に上がったと思うこと。
歌詞が過激であることに対する親からの批判について。子供の言葉使いは、親の責任である。自分も自分の家では
絶対に悪い言葉使いは許さないということ。
ドラッグオーバードーズで家で倒れ、あと発見が2時間遅かったら死んでいたという話。
自分は普通の人が絶対に韻を踏めないと言う言葉でどう韻を踏むかを発明したということ。
ここではその例として「オレンジ」の韻を踏んでみせています(笑)。

このインタビューで唯一面白かったことは、エミネムが箱一杯に入ったメモのような歌詞の山を見せた時に、
アンダーソン・クーパーが、その字の小ささと、びっちりと書いたその書き方を見て、
「僕は時々頭の狂った人から手紙をもらうのですが、その人たちの文字の書き方にそっくりです」と指摘すること。
(パート2の2分目あたり)
「全部大文字で、そういう風に書きなぐります」と。
エミネムが、そこで初めて一瞬動きが止まって、
「マジで?」と。
すぐに笑って
「それはたぶん俺が狂ってるからだと思うよ」と
返しますが、ちょっとだけ顔がドキッとしてます。
エミネムはシリアルキラーのドキュメンタリーなどを見るのが大好きで、
たぶん自分と似たところがあると普段から思っているからだと思います。

エミネムがライブの時も被ってたKANGOLのキャップが買いたいなあというのと
同じくライブの時にもしてた白い時計かっこいい。どこの時計なんだろう?というのが
改めて気になりました(笑)。

http://www.youtube.com/watch?v=taKetc129LY&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=W5HBpqpgjlc&feature=player_embedded
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