最新号のロッキング・オンで掲載させていただいたマイク・ミルズのインタビューで、彼が自分にとっては『アウト・オブ・タイム』以来自信作であり、R.E.M.のベスト５の１枚、と語っていた最新作『コラスプ・イントゥ・ナウ』！


日本盤は３月９日にいよいよ発売ですが、それに先駆けて、マイケル・スタイプが、そこに収録された全曲をアーティストに映像で解釈してもらうようにお願いしたとのこと。その第一弾、第二弾がそれぞれ発表されています。第一弾は、映画監督のトム・ギルロイによるもので、曲は、"It Happened Today"。映像はこちらから。
http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2011/03/03/pop-song-2011-the-video-for-r-e-m-s-it-happened-today/


第二弾は、サム・テイラー・ウッド（ジョン・レノンの伝記映画『Nowhere Boy』の監督）による”Uberlin"。映像はこちら。
http://consequenceofsound.net/2011/03/watch-r-e-m-s-new-videos-for-uberlin-and-it-happened-today/


マイケル・スタイプがNYタイムズに語ったところによるとこの企画は、「ミュージック・ビデオというよりは映画だと思う。ミュージック・ビデオよりも、もっと残り続けていくような作品だと思うから」と。「これは、このアルバムを21世紀的にアプローチしようとした結果であり、テクノロジーの発達により、アルバムというのがどんな形にでもなりうるのだ、ということを示そうとしたものなんだ」とのこと。


現在レコード産業が衰退し始めていて、プロモーション資金が激減していると思われる世の中で、どこに12人ものアーティストに、それぞれ映画を作ってもらう予算なんてあったのか？とNYタイムズが訊いたところ（すごい直球！）、「それは、このプロジェクトの中で、最もどうでもいい部分だった。それよりも、その曲に共感してくれるんじゃないかと思われるアーティストのところに行って、この曲をビジュアルで解釈してくれないでしょうか？とお願いにいくことこそ大事だったんだ」と……かわされてる（笑）。とは言えお金は必要なんですが、誰が出したんでしょうか？（笑）。マイケルの自腹か？そう言えば、この縮小版ともでも言うべき、色々なカメラマンに写真を撮ってもらってそれがボックスセットに入っているというアルバムもありましたね。『アラウンド・ザ・サン』だ。CD棚で結構幅取ってます（笑）。


以下が曲のリストと、監督のリスト。ソフィ・カルなんてアーティストも入っていて、益々誰がお金を出したのか気になります（冗談です！）。また、最近『マイ・プライベート・アイダホ』のプロジェクトでコラボしたジェームス・フランコも入っています。アカデミー賞の司会で評判が悪かったと言ったほうが早いでしょうか（涙）。
http://ro69.jp/blog/nakamura/48272


私は今日NYで行われるチベタン・チャリティのイベントに出演するマイケル・スタイプを観てくる予定です。彼は、夜のトークショーにも出演するみたいです。ひとりでイスに座ってしゃべるのか（笑）！私は、その後、Smith Westernsのライブをハシゴの予定。それでは皆さん良い週末を！


Discoverer (Michael and Lynda Stipe）
All The Best (James Herbert→R.E.M.の長年のコラボレーターにして、”It's the End of the World as We Know It" などの監督）
Uberlin(Sam Taylor Wood)
Oh My Heart(Jem Cohen)
It Happened Today(Tom Gilroy)
Every Day Is Yours To Win (Jim McKay, Chris Moukarble, Valerie Veatch)
Mine Smell Like Honey (Dominic DeJoseph)
Walk It Back (Sophie Calle)
Alligator_Aviator_Antipilot_Animatter(Lance Bangs→”New Adventure in Hi-Fi"のドキュメンタリー監督）
That Someone Is You(James Franco)
Me, Marlon Brando, Marlon Brando And I(Albert Maysles, Bradley Kaplan)
Blue(James Franco)