ビリー・ジョー、『アメリカン・イディオット』制作時の恐怖を語る&ミュージカル日本公演チケット発売中

  • ビリー・ジョー、『アメリカン・イディオット』制作時の恐怖を語る&ミュージカル日本公演チケット発売中 - pic by Kevin Mazur

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  • ビリー・ジョー、『アメリカン・イディオット』制作時の恐怖を語る&ミュージカル日本公演チケット発売中 - pic by Turner Rouse Jr.

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『ローリング・ストーン』誌に掲載されたビリー・ジョーのインタビューが感涙ものです。語っていることが当然ヘビーで、でも正直で時にその思いが熱くて、一気に読むことができなくて、時々閉じては遠くを見つめながら読んでしまいました。
http://www.rollingstone.com/music/news/billie-joe-armstrong-opens-up-about-substance-abuse-20130226?link=mostpopular3

お酒やドラッグに依存していった理由は様々あるのですが、そのうちのひとつは「恐怖感」だという部分が個人的にはずどんときました。それは、デビューした時からずっと、『アメリカン・イディオット』を作っている時にもあったということです。以下その部分だけ抜粋。

●何を恐れているのですか?
「頭の中で聴こえるんだ。『一体お前は自分を何様だと思っているんだ?なぜ”ホリディ”みたいな曲を書いたんだ、高校中退の分際で?』ってね。俺の中で労働者階級出身であることが、そういう風に、顔を出すことがあるんだ。というのも、大きなことを言う奴って、上流階級の奴らだったりすると思うからね。それで社会において最も発言権を持たないような人は、労働者階級だったりすると思うんだ。金もないような人達。彼らは、常に自分達が今持っているものを失ってしまうんじゃないかという恐怖感に駆られている。俺もそういう人間だからね」

●それでいて『アメリカン・イディオット』は、あなたが今まで作った作品の中では、もっとも明確なテーマを雄弁に率直に語った作品ですよね。
「それはあの時、別の意味での恐怖感があったからなんだ。これは今だから言えるけど、31歳になった自分があの時言いたいことを言わなかったら、一体いつ言うつもりなんだ、って思ったんだよね。だから何としたってやらなくてはいけないことだったんだ。もし俺に何らかの価値があるんだったら、ファッキング言わなくちゃいけないと思ったんだ」

つまり、時に襲われる恐怖感から逃れるために、酒やドラッグの力を借りたことがあったということです……。

しかし、このインタビューを読んでいると、どれだけの骨身を削ってひとつの作品が生まれてきたのかを改めて実感するので、最新作3枚組も、『アメリカン・イディオット』も、聴き直すと感動もさらに深くなります。

また、これまでのキャリアを今まで訊いたことのなかった角度から語った内容なので、本当に読み応えがあるのですが、その中で、ミュージカル『アメリカン・イディオット』についても触れています。それは自分がまさか実現できるとは思っていなかったことを実現できた、という例として。

それで、話は少し飛びますが、私はこのミュージカルを、ビリー・ジョーが自ら出演した超貴重な回も含め計2回観ているのですが、実は現在全米ツアーを行っていて、それを再びニューヨークの郊外にて観て来ました!

このミュージカル、郊外で観るとまた色々な意味で新たな感動に襲われるのです。さらに、ミュージカルの意味を別の角度から知ることができました。

その大きな理由は、そもそもこの作品が、まさに郊外の声なき声を持った若者達を代弁しているものである、ということ。なので、この物語の背景と、そんな街から集まって来る若者達の姿が、世界中から観光客が集まるきらびやかなNYブロードウェイよりリアリティを持って響いてきたのです。

私が観たのは、NYからは電車で1時間くらいの場所にあるニュージャージー州のステイトシアターという場所。小さな町だけど、実直な暮らしがあるというような場所でした。集まって来る人達は、まず熱狂的なグリーン・デイ・ファン。Tシャツを着ている人達が多かったので一目瞭然でした。しかも感心しちゃうのが、若いかわいいティーネージャーの女の子が本当に多いということ。『アメリカン・イディオット』で新たなファンを獲得したことを、こういうところでも実感しました。かと思えば、生粋のミュージカル・ファン。グリーン・デイのことは分からないけど、パンクロックがミュージカルになる、なんてことミュージカルシーンにおいては、画期的なことですから、それが一体どんな作品になったのか興味があるという人達。さらには、髪の毛を染めたモヒカンの小学校低学年の男の子を連れたお母さんとか。本当に様々な人達が集まっていたのが素晴らしいと思いました。

しかし始まってさらに感動したのは、NYのブロードウェイで観た時よりも、観客の反応やノリが断然良くて、拍手や笑いなんかも熱い。こんな風に、日々郊外の街を盛り上げているのかと思うと、『アメリカン・イディオット』の成し遂げたことって本当に偉大だなあと思いました。感想が率直すぎですが。

ちなみに、このミュージカルは、全米ツアーになってからメンバーが若返りを果たしています。

オリジナル・メンバーの主役だったジョン・ギャラガーは、『アメリカン・イディオット』でもそのカリスマ性と人からどうやっても愛されるキャラを十分に発揮していましたが、トニー賞を受賞する実力派でもありますし、今はなんとアーロン・ソーキン脚本のTV番組に抜擢されてしまって、ツアーには出演できません。その代わりとなって出演しているALEX NEEは、ギャラガーより経験は浅い感じですが、しかし、よりビリー・ジョーにはイメージが近い、向う見ずなところがこのキャラクターには合っていると思いました。

この日のショーは終わっても、なかなか歓声が止みませんでしたが、私が観たのは、まだツアーの始まり。キャストが若いだけに、回を重ねるごとに、プロダクションは、ますます良いものになっていくこと間違いないと思います。

そしてご存知のように、このミュージカルは、8月7日から18日まで、16回公演で日本にも行きます!

現在先行発売を行っているようです。非売品公演告知ポスター付きのチケットは、3月8日(金)まで発売。詳しくはこちら。
http://shop.wmg.jp/items/13A22-0125

また、一般発売は3月9日(土)からです。
さらにミュージカルの公演公式サイトはこちら。
http://www.aidiot.jp/

9月11日以降の世界で生きる意義を探し求める3人の青年について描いたこの『ブロードウェイミュージカル アメリカン・イディオット』は、考えてみれば、2004年に発売されたアルバムに始まり、2009年にカリフォルニア州バークレーにて初演。2010年にNYブロードウェイ進出で、トニー賞のみならず、グラミー賞まで受賞。そして、2011年全米初ツアー、2012年ヨーロッパツアー、そして2013年2回目の全米ツアーと日本初公演!!!!!

発売から約10年経ったこの作品が、いまだこういう形で世界に伝えられていると思うと感動的ですし、長年のファンの方にとっては、もしかしたら正直ミュージカル自体は、ちょっとこそばゆい体験になる可能性もあるのですが、純粋にミュージカルを観るというよりは、グリーン・デイが夢に描いてことを、こうして本当に成し遂げてしまったんだ、ということを目撃してあげて欲しいと思います。

さらに、今の日本でどのように響くのか、是非体感してもらいたいとも思いますし。また、ミュージカルファンの方にとっては、普通ではありえない爆音とテンポで物語が展開していきますので、グリーン・デイの少々無茶なミュージカル・シーンへの殴り込みもこの機会に目撃していただければと思います。

とても長くなってしまいましたが、最後に、このミュージカルのメイキングが映画となってSxSWで公開されます。ミュージカルの監督は、映画の中で「可能な限り爆音で作りたい」と発言していて、ビリーはここでも恐怖を語っています。「ミュージカルを作って、意味不明で、まったく共感できない、陳腐なものになったら嫌だなあと思ったんだ」と。

予告編はこちらです。
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