クリープハイプ、ニューアルバム全曲カウントダウンレビュー! その3:ボーイズENDガールズ

クリープハイプ、ニューアルバム全曲カウントダウンレビュー! その3:ボーイズENDガールズ

12月3日、クリープハイプのニューアルバム『一つになれないなら、せめて二つだけでいよう』発売。リリースまで、このブログで毎日1曲ずつ、レビューをしていきます。

リリースまで10日、3曲目は“ボーイズENDガールズ”です。


■ アルバムの中でも特に純粋な曲。最初にレコーディングした時はこうはならなかった(小川幸慈)

現在のメンバーによる初めての音源『mikita.e.p』に収録されていた楽曲で、ファンのあいだではずっと人気の高い”ボーイズENDガールズ”。メンバーはずっとこの曲をアルバムに入れたかったが、新しいアレンジを作っていくなかで迷ってしまい、今までこうして再音源化されることはなかったという。

そんな重要な楽曲が、今回蔦谷好位置のプロデュースによってついに形になった。メロディと歌を最大限に活かすようなシンプルなアレンジ。イノセントな「あなたと一緒にいたい」という願いがまっすぐ響いてくる。尾崎のどこか舌足らずな歌声もいいし、2番のサビ前のタム回しは「あなた」に会いに走る主人公の高鳴る思いを代弁するようだ。

この歌に出てくる《シャンプーの匂いが消えないうちに》というフレーズについて、次号JAPANの表紙巻頭インタヴューで尾崎はこんなことを言っていた。

「いい時ってほんとに一瞬じゃないですか。自分がいいなあと思う瞬間って、思った瞬間から崩れていってしまう。そういうものを歌いたいなと思って」

これは、”寝癖”で歌われる、

《いつも同じシャンプーの匂い
いつも同じリンスの匂いで
すっと一緒にいたいと思ってたよ》

という描写とは、ある意味で正反対だ。
言ってみれば“ボーイズENDガールズ”で尾崎がつかまえようとしている「この一瞬」が崩れていくという事実が歌われる”寝癖”であり、それを受け入れるということが、その間にあるクリープハイプの「成長」だった。冒頭に挙げた発言で小川が言っている「純粋」とはそういうことだ。

だから、この曲はせつない。ピュアだからこそ、とてもせつない。


明日は4曲目“そういえば今日から化け物になった”について書きます。
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