新春初チャラ、彼女はなぜステージを降りたのか


昨日の、Special Live
"JEWEL"と名付けられたライヴ。びっくりした。バンドのコンビネーションなのか、音響の問題なのか、とにかく何かがうまくいっていなくて、Charaは最新シングルの“恋文”を歌っているときからしきりにモニターを気にし始め、歌い終えると「私たち最低の演奏してる。せっかく来てくれたのにごめんなさい」とお客さんに告げて、セットリストの途中でステージを降りてしまった。バンドメンバーの戸惑いが伝わってきて、フロアもざわついた。

結局15分くらいしたらCharaもバンドもステージに戻ってきて、残りの曲もやりきったのだけど、やっぱり彼女は納得がいっていない様子だった。気管支を痛めていて、調子が悪いとも言っていた。

確かに観るかぎりベスト・オブ・ベストなCharaではなかったと思うし、本人からすれば失敗というレベルのパフォーマンスだったのかもしれないが、それでもやっぱり、いいライヴだったと思うし、観ることができてよかったと思う。声が出ないなら出ないなりに、音がよくないならよくないなりに、その瞬間の状態や思いが、Charaの歌には全部出ていた。それがすべてだ。プロならちゃんと仕事をまっとうしろ、ということもできるけど、それじゃCharaの魅力は半分以上失われてしまう。それに、Charaはどんな形であれ最後まで歌い切った。

昨夜ライヴが終わったあと、Charaのオフィシャルツイッター(@Chara_xxx_)にはこんな言葉が。

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ぐっとこない演奏で歌えない
なんなくこなすのなんて格好悪い
そんなのじゃ心に触れないんだよ
音楽に失礼 カラオケで歌ってるんじゃないんだよ
最大限の力を楽器と一体化して
自己満じゃなくて 伝える力が、瞬発力が大切だよ
演奏がいいと声もつややかに輝きが増す
小さくまとめるな私を

1:01 - 2014年1月29日
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これこそChara。やっぱり、彼女の歌には生きているという実感がある。