ツアー「三十一歳」もいよいよファイナル。小出の問題意識と覚悟を凝縮したアルバム『C2』のリリースツアーだけあって、これまでのライヴとはガラリと雰囲気の異なる、どこか切迫感にも似た空気感が漂うステージだった。

小出自身「緊張しいなので、今朝もアラームの2時間前に起きてしまって。もう2時間寝ている間に堀之内さんを殺す夢を見まして(笑)」というMCで堀之内の猛ツッコミを受けていたが、それだけこのファイナルに懸ける意気込みの強さが尋常ではなかったということなのだろう。そんな決意も含めて、最後には全部引っくるめてロックの躍動感の真っ只中に叩き込んでみせるタフネスも、今のベボベならではのものだ。

デビュー10周年＆結成15周年の2016年に向けて、春のツアーと「日比谷ノンフィクションV」の開催を発表したベボベ。4人の進化を刻んだファイナルの模様は後日レポートするのでしばしお待ちを。（高橋智樹）