サニーデイ・サービス『桜 super love』について曽我部恵一にインタビュー

サニーデイ・サービス『桜 super love』について曽我部恵一にインタビュー

昨年リリースされたアルバム『DANCE TO YOU』は、大傑作と呼ぶにふさわしい素晴らしいアルバム。制作にはかなり苦労したというこのアルバムですが、その中で“桜 super love”は、春のうららかな日差しに誰かを思うような、やわらかで明るい楽曲に仕上がっていました。桜咲く春にこそまた聴きたいと思わせる、ミディアムテンポの心地好いポップミュージックで、やはり曽我部恵一自身も、「この曲は、また春に流れてほしいと思っていた」と語っていて(アルバムは昨年夏のリリースだったので)、今回こうしてEP作品として、ベストな季節にリリースされるのは嬉しい限り。

今回この曲を、ラブリーサマーちゃんがリミックスしていて、原曲とはまた違った、よりピュアでフレッシュで、どこかノスタルジックな風景を感じさせるような作品になっています。ジャケットのアートワークには岡崎京子のイラストを使用していて、こちらも春の胸キュンな感じがたまりません。自身が岡崎京子作品の大ファンで、『DANCE TO YOU』ができあがった時に、岡崎さんにも聴いてほしくて、CDを送ったそうです。そこで弟さんからお礼のお返事をもらって、そのつながりからダメ元で「今度イラストを使わせていただけませんか」とお願いしてみたのだとか。それが今回実現して、楽曲のポップさと絶妙にマッチしたキュートなアートワークが完成しました。

今回のこのEPには、表題曲とリミックスのほか、新曲“JAZZとテレビ”、RCサクセションのレア曲“春うらら”のカバー、さらには昨年行ったツアーのライブ音源も収録されていて、これがまた、自分の身を削りながら表現するような凄まじい演奏。これを聴かないと、「今」のサニーデイ・サービスを知ることはできません。というわけで、最近のサニーデイがどうしてこんなに凄いことになっているのか、そのあたりもじっくり訊いてきましたので、『ROCKIN’ON JAPAN』4月号に掲載中のインタビュー、ぜひご一読ください。(杉浦美恵)
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