The 1975@ZEPP TOKYO、2015年初ライヴに大満足


サマーソニックではメッセでタブレットを通してその演奏を堪能したため(http://ro69.jp/blog/rockinon/108024)、実際にライヴを観るのは昨年の単独公演以来、約1年ぶり(http://ro69.jp/blog/rockinon/96618)。
レパートリーはそれほど変わってないんだけど、アメリカ・ツアーを経てさらにバンドとして逞しくなっていて、だからこそマッティの天性の”チャラさ”(←これわかりにくいかもしれないけど、ちょっとした嫉妬も含んだ最高の褒め言葉です)が以前より強烈になっていたことにノックアウト。
いや、初っ端からワイン・ボトルを片手に、裸の上半身にジャケットをはおって出てきても許せるのは、演奏、歌を含めたパフォーマンスすべてが素晴らしいから。
色を完全に排除した照明を含め、ホントに文句なしのライヴだったし、改めてよりデカいステージで彼らを見たいと思わせるスケール感だった。
そんな中、"Settle Down"も"Girls"(マジ最高、思わず7インチがあるかネットを探してみたが、作られてないみたい……残念)も"Chocolate"も大団円の"Sex"も素晴らしったが、やっぱり今回、一番じ~んときたのは新曲"Medicine"。
本人もザ・ジーザス・アンド・メリー・チェインに影響されていると明かしているこの曲(昨日の取材http://ro69.jp/blog/rockinon/116492 で言ってました)、生ではサックスも加わり、よりThe 1975テイストが濃くなっていて彼らの新境地が見えたようで嬉しくなった。
とはいえ、これが現在制作中の新作を反映しているかというと、そうではないらしいんで今後がますます気になる。
とにもかくにも、本人曰く「次に日本に来るのは、2枚目のアルバムを完成してから」とのことなので、このタイミングでThe
1975の第1章の終わりを見届けられたのは良かった。

最後にマッティの印象的なMC。
「ここにいるみんなにすごく大事なことを言いたい。今回日本でライヴをやるのは今日だけなんだ。だから、みんなスマホを下げてくれ。今日来てくれたみんなの顔をよく見たいから。この瞬間はぼくらと君たちだけの間の特別なものにしたいんだ。そこにインターネットとかは関係ない。だからスマホを下ろそうよ」。
最近、悪化するライヴ中のスマホ撮影。
それに対して「おまえら、ライヴ中に撮影すんな!」と罵倒するアーティストもいれば、「頼むから、スマホの撮影をやめてくれないか」と懇願するアーティストもいるが、マッティのこの言葉……カッコよすぎる。
イケてる男とはこういうことなんだな。
恐れ入ります。(内田亮)
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