ミック・ジャガー、突然今日出たソロ・シングルが痛快でかっこよすぎる!『ガッタ・ゲット・ア・グリップ/イングランド・ロスト』

ミック・ジャガー、突然今日出たソロ・シングルが痛快でかっこよすぎる!『ガッタ・ゲット・ア・グリップ/イングランド・ロスト』
ミック・ジャガー、突然今日出たソロ・シングルが痛快でかっこよすぎる!『ガッタ・ゲット・ア・グリップ/イングランド・ロスト』
出た―! いきなりミックのソロ・シングル。しかも、すごくかっこいい。
ソリッドで時代性に溢れた、まさにミック・ジャガーがこの時代に放つ必然を感じさせる作品で嬉しい。
こんな政治的な楽曲をミック・ジャガーが歌うのは、バンドも含めて久しぶりだと思う。

“ガッタ・ゲット・ア・グリップ”は、

〈支配するんだ 奴らをステッキで叩け
支配するんだ 腰のベルトからピストルで撃て〉 

という挑戦的な歌詞で幕を開け

〈世界は混乱している 
愚か者と道化がしきっている
誰も本音は語らない
そして混乱状態のまま 街を牛耳っている〉

と真実を暴露する。そしてその状況は、彼が憧れたブラック・ミュージックが原初から歌ってきた現実と変わっていないということに、改めて愕然とする。

最近のお気に入りはケンドリック・ラマーだそうだが、そうしたことも影響してるのか?
カヴァー・ジャケットも含めて同じ世界観を感じる。

“イングランド・ロスト”は、母国イギリスへの彼なりの愛を込めた風刺となっている。
MVでは人気英国男優ルーク・エヴァンスが主演を演じ、ハードボイルドでかっこいい(ラスト・シーンまでぜひ)。

また、配信限定による5曲入リミックス『ガッタ・ゲット・ア・グリップ / イングランド・ロスト – リイマジンド』も同時発売となり、こちらでは昨年9月に『Konnichiwa』でMercury Prizeを授賞した、UKラッパーの最高峰スケプタが参加している! 
ミック・ジャガー、突然今日出たソロ・シングルが痛快でかっこよすぎる!『ガッタ・ゲット・ア・グリップ/イングランド・ロスト』

ストーンズのブルース・カヴァー・アルバム『ブルー&ロンサム』は、一昨年の12月たった3日でレコーディングされたが、その時のことを、キース・リチャーズはインタヴューで、ブルースのカヴァーをし始めたらミックがどんどんのってきたと語っていた。

映画やテレビドラマなど音楽以外に目を向けていた印象もあるが、ミックの中では、ずっと音楽への熱い火がついたままだったのだろう。と、この突然のシングルを聴いて思った。

シングルとして2曲だけリリースした理由について彼はこう語っている。

「この2曲を書き始めたのは4月で、これらをすぐに出したかった。アルバム1枚を作るとなるとかなり長い時間がかかる。レコーディングが終わった後でもレコード会社の準備期間とか、世界リリースの段取りとかがあるからね。別の方法でクリエイティヴなことをやるのはいつでも新鮮な気持ちになれる。即座にレコーディングして、リリースするなんていうのは、ちょっとだけ、そういうことを今よりも気軽に自由にやっていた昔に戻ったような気分になった。とにかく来年まで待ちたくはなかったんだ。でないともしかするとこの2曲のインパクトが薄れて、意味がなくなってしまうかもしれないから」


“イングランド・ロスト”について

「うわべは、イギリスのサッカーチームの負け試合を見に行ったという内容だけど、タイトルを書いた時に、それだけでは終わらないなと思った。歴史的にも困難な時代を生きているという気持ちについて歌っている。不可知状態で、自分たちがどこにいるのか分からずに、不安に思う気持ち。書いている時にはそう思っていた。僕はあまり生真面目に取り組むのは好きではないから、もちろんユーモアも含まれている、でも僕たちの国の抱える脆弱さなどにも触れている」

「〈イングランド・ロスト〉を書き始めた時から、イギリス人のラッパーに参加してもらおうと思っていた。そして突然の誘いにも関わらず、スケプタが参加してくれた。彼のパフォーマンスは最高だったよ」


“ガッタ・ゲット・ア・グリップ”について

「この曲のメッセージは、世の中では様々なことが起こっているけれど、そんな中でも、自分の人生を歩め、自分らしくして、自分の運命は自分で切り開くんだ、というものだろうな」


また、最近の音楽への興味についてはこのように語っている。

「結構オンラインで曲を漁ったりしているし、うちの家族の若者達が、一緒にいる時に色々な曲をプレイしてくれるから、色々な曲を耳にしている。R&Bやポップ音楽など新しいものと古いものが不思議な形でミックスされたものを聴いている。そして僕も皆と同じようにランダムなプレイリストを作っているよ。例えば最近プレイリストに追加したのは、ケンドリック・ラマー、スケプタ、モーツァルト、ハウリン・ウルフ、テーム・インパラ、あまり知られていないプリンスのアルバム曲、そしてヴァレンタイン・ブラザーズのクラシック・ソウルの曲だね。ケンドリック・ラマーは大好きだ。彼もまた不満を語っていて、かなり核心をついている。彼の作品や、スケプタのやっていることなどにはとても興味があるし、かなりはまっている」



同時に配信されたMVはこちら↓。両作とも、ミシェル・ゴンドリー率いる映像集団「パルチザン」所属し、ラスト・シャドウ・パペッツやクラクソンズの映像作品を手掛けてきたサーム・ファラマンドが監督している。(井上貴子)

ミック・ジャガー「ガゥタ・ゲット・ア・グリップ」 ミュージック・ビデオ
監督:サーム・ファラマンド 出演:ジェミマ・カーク

ミック・ジャガー「イングランド・ロスト」 ミュージック・ビデオ
監督:サーム・ファラマンド 出演:ルーク・エヴァンス

ミック・ジャガー「イングランド・ロスト・フィーチャリング・スケプタ」 リリック・ビデオ

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