以下、本インタビューのリード文より。
「今回のアルバムは、もう1年ぐらいお互いに会えない状況が続いてた後だったんで、とにかく再会を喜び合って笑い合って楽しもうっていう、ビールを開けちゃったりしてさ(笑)」
ステレオフォニックスの約3年ぶりのニュー・アルバム『ウーチャ!』は、当初デビュー25周年を記念したコンピレーションとして企画されたアルバムだった。結果的に再レコーディングした旧曲と新たに多数書き下ろした新曲が混在する名実共にオリジナル・アルバムに仕上がったわけだが、そうしたプロセスを経たことで、同作はフォニックスの25年間を集大成するものとなっている。
特に際立っているのが彼らの最大の魅力でもあるパワフルで温かな人間味溢れるロックンロールで、2020年代のフォニックスの中でバンドに向かう熱意、喜びのようなものが再び高まっていることを感じられるアルバムなのだ。
初期衝動で刹那に燃え尽きるのではなく、かと言ってそのナイービィティを切り捨てるでもなく、ロックンロールが常に彼らの人生と重なってきたことを再確認できる本作が、結成30周年の節目の年にリリースされるというのも感慨深いものがある。ケリーに話を聞いた。(粉川しの)
ステレオフォニックスの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』4月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。