まず驚いたのは会場に集まった若者の多さ。ガール・イン・レッドが届くべき人たちに届いてる、と実感。ミニレインボーフラッグも何本も掲げられていた。

前日の大阪公演は寒波の影響で楽器が届かず、普段と違う機材で演奏するというトラブルに見舞われたとのことだったが、「東京のおいしいコーヒーをたくさんのんでる！」と日本滞在を楽しんでいる様子のマリー。

ほぼ一曲ごとにMCを挟み、ファンと友達同士みたいな交流をする飾らない姿を見て「こりゃ愛されるわ！」と思ったし、パッと切り替えてロックもポップもバラードもトラップも器用に乗りこなすグルーヴが、とにかく新鮮だった。

ステージと客席の境界がなく、それぞれが抱える葛藤を音楽を通して共感、共鳴し合う、とても愛おしい空間だった。（前田侑希）