大瀧詠一さん亡くなる

大瀧詠一さん亡くなる

余りに突然の訃報に驚く。凄く先輩なイメージがあったが65歳、まだまだたくさんの仕事が期待できる年齢での人生のピリオドは、とても残念だ。
ポップ・ミュージックとは何かを本当に知っていて、それを生涯に渡って実践し貫いた偉大なアーティストだった。
大瀧さんにとってポップ・ミュージックの本質は無名性だった。その作品が誰のものであるかとは無縁のところで多くの人に支持され、愛されることが大瀧さんの求める理想のポップ・ミュージックだった。
「ア・ロング・バケィション」「イーチ・タイム」という天文学的なセールスを記録したアルバムは、その大瀧思想を現実化させた、日本ポップ・ミュージック史に残る金字塔と言える。
その時代、ありとあらゆるところで大瀧サウンドが流れ、ジャケットのイラストを目にした。しかし大瀧さんは全くメディアに登場せず、ライブもやらず、ひたすら表に出ない姿勢を貫いた。
「僕の作品が文房具みたいになるといいな。誰もが使い愛されるものでありながら、誰が作ったか分からないものがいいんだ」と大瀧さんはインタビューで話してくれた。
取材の時、顔が分かるように写真を撮られるのをとても嫌がられて、いつも苦労したのが印象に残っている。それでも僕は何度も取材のチャンスをいただくことが出来た。
その度にポップ・ミュージックとは何かという貴重なお話を聞くことが出来た。
こうした偉大な先輩を失うのは本当に残念だし、悲しい。
ご冥福をお祈りします。
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