ONE OK ROCKの東京ドーム公演を観た

ONE OK ROCKはもはやロックバンドとしては前人未踏の領域に達している。
ここまで海外進出を成功させたバンドはロック史上かつてなかったし、メインストリームのロックでありながらここまで世界最先端のサウンドを、しかもシングルとして放つバンドもかつてなかった。
彼らは「日本のロックバンド」のスケールを超えている。
そしてそれは、日本の若い世代が今の時代にこそ果たすべき挑戦であり、使命でもある。
メンバーもきっとそのことに自覚的だと思う。

『Ambitions』のツアーとそのドームツアーは、今の彼らがやっていることをしっかりと「日本の」リスナーに伝える場であり、そして同時に、彼らの第一章の集大成でもある。
彼らは「ロックの最先端を走りながら海外進出も成功させたバンド」という第一章の次へと進もうとしている。
言うまでもないが、そこまで行ったバンドなどかつてあるはずもない。

楽しそうに新旧の曲を演奏する4人は、しかしどこか冷静に未来を見据えているような表情を感じさせた。
山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事