クーラ・シェイカーの2年ぶりの新作『ワームスレイヤー』は、彼らのサイケデリック志向を最大限高めて撃ち放った快作で、バンドのコンディションの良さを改めて実感させられる一枚となった。
実際、2020年代以降のクーラはキャリア2度目の充実期を迎えている。5年の間に3枚ものアルバムを作り、しかもそのすべてがクーラ・シェイカーらしさを別方向に発揮したバラエティ豊かな作品群だ。
ロッキング・オン最新号では、クリスピアン・ミルズ(Vo/G)にインタビューを敢行。新作について、そしてクーラ絶好調の秘訣について聞いた。2026年にデビューアルバム『K』の30周年を迎え、アニバーサリーイベントの開催も考えているという彼らだが、解散時期もあり、バンドが混乱した時代もあり、その30年は決して平坦な道のりではなかったはずだ。クリスピアンも言う。
「これだけ奇妙で寄り道だらけの冒険になるとは思いもしなかったよ。ジェイ(・ダーリントン、Org/Key)が(サポートメンバーとして)オアシスに入るなんて誰も予想できなかったし、アロンザ(・ベヴァン、B)がジョニー・マーと一緒にプレイするなんてこともまったく予測できなかった。僕が映画を2本作ることも、金欠の時代を何度もくぐり抜けることも。最高の瞬間と最悪の瞬間が同居していて、すごく極端な経験だった。それから僕らのレコード契約直前に『ザ・ビートルズ・アンソロジー』が出て、ザ・ビートルズ熱がものすごく再燃したんだけど、デビュー作の30周年が迫っている今、『ザ・ビートルズ・アンソロジー』が再リリースされるという。なんだか奇妙な時間ループの中にいるみたいだ(笑)」
ビートルズと運命論を絡めるあたりがいかにもクリスピアンだが、今回のインタビューでは他にもクリスピアン節が炸裂。オアシス再結成を契機に盛り上がったブリットポップリバイバルについての見解なども聞いているので、ぜひお楽しみに。(粉川しの)
クーラ・シェイカーの記事が掲載されるロッキング・オン2月号