これぞ宮本ボーカルの真髄

エレファントカシマシ『Destiny』
2014年06月11日発売
SINGLE
エレファントカシマシ Destiny
今年1月のさいたまスーパーアリーナ公演で痛感したのは、歌手・宮本浩次の途方もない力量だった。通常、大会場のライヴでは「声の遠さ」を感じることも多いが、宮本の突き抜けた歌声はスーパーアリーナを日比谷野音のような体感サイズへと変えていた。彼らを長年観てきたが、今の宮本のノドはキャリアの中でも屈指の好状態にあると思う。

今回のシングル表題曲“Destiny”は、スーパーアリーナ公演で体感できた歌のスケールを作品化したような楽曲だ。優しく歌い始めて大サビで爆発する構成は、“桜の花、舞い上がる道を”などの楽曲にも通じる。バンドとストリングスが織りなす重厚なサウンドを含め、歌手・宮本の力量あっての楽曲であり、今後ライヴの定番曲として人気を博するに違いない。他方、カップリングの“明日を行け”はバンド4人で作り上げたソリッドなギターロック曲。“Destiny”が陽の当たる大通りにふさわしい曲とするならば、こちらは薄暗いスタジオで黙々と演奏する4人の姿が浮かぶ。もちろん、どちらもエレファントカシマシの重要な要素であるのは言うまでもない。(神谷弘一)
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする