ロックの快感は共犯のスリル

Superfly『愛をからだに吹き込んで』
2014年11月19日発売
SINGLE
Superfly 愛をからだに吹き込んで
各楽器同士の音の交わし合い、相互作用によって生まれるアンサンブル全体の熱量の高まり。この運動曲線に身を委ねてドラマを共有するのが、ロックバンドの音を浴びる快感の代表格ではないだろうか?“愛をからだに吹き込んで”は、そういう刺激の塊だ。イントロで鳴り響く骨太なギターは興奮の素敵な導火線。本編に突入した後は、ひたすら眩しい刺激が連鎖し続ける。シャープなビート、ベースの艶かしいうねり、放たれるや否やその場の空気をピリリと心地よく引き締める越智志帆の歌声……あらゆる音が絶頂へと迷いなく突き進んで行く。終盤のギターソロに痺れた直後に飛び出す歌声の劇的な煌めきも聴き処だ。そして、いしわたり淳治が手掛けた歌詞が、この曲にさらに深いドラマを添えている。傷ついた「あなた」の心に空いた穴に吹き込まれるたくさんの愛。その描写がサウンドとシンクロしながら醸し出すのは、天高く何処までも飛翔するような清々しい無敵感だ。この曲は現在、テレビドラマの主題歌として流れているわけだが、Superflyの魅力を改めてたくさんの人々に示しているに違いない。(田中大)
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