BIGMAMA約2年ぶりとなるアルバムは、“Sweet Dreams”、“alongside”といったシングル曲に加え“Swan Song”、“Royalize”など『Roclassick』シリーズからの名曲群も新たなミックスで収められたことで、どこを切ってもグッドソング揃いの、まさに“ベスト・オブ・BIGMAMA”といえる仕上がりとなった。
デビューから一時も立ち止まることなく、それこそ青春の全てを音楽に落とし込んで作品を生み出し続けてきた5人の努力の賜物だろう。そう、彼らは決して選ばれし天才たちではなくて（誤解を恐れずに言ってますが…）、“A KITE”で示された《日々×夢＋“信じる”の自乗》という方程式そのままに、愚直なまでに音楽の力（＋かけがえのないファンの存在）を信じて邁進してきたバンドだ。だからこそ本作は、だからこそこんなにも豊かなアイデアと愛に満ち溢れているのだろう。
いつだってファンに寄り添う身近な存在のまま、この先も5人はさらなるスターダムの高みへと駆け上がっていくに違いない。（奥村明裕）
