この声が世界を変える……か?

デクラン・マッケンナ『ホワット・ドゥ・ユー・シンク・アバウト・ザ・カー?』

発売中

デクラン・マッケンナ ホワット・ドゥ・ユー・シンク・アバウト・ザ・カー?
英国出身、話題の18歳のシンガー・ソングライター。アークティック・モンキーズなどを手がけたシミアン・モバイル・ディスコのジェイムス・フォードらをプロデュースに迎えたファーストだ。

FIFAの汚職について歌ったデビュー曲“ブラジル”や自殺した10代のトランスジェンダーについて歌った“パラセタモール”、パリのテロ事件に衝撃を受け作った“ザ・キッズ・ドント・ワナ・カム・ホーム”など、社会性・政治性の高いメッセージ色の強い楽曲が並ぶ。世代の代弁者としての自覚もありそうだ。10代でデビューした若手SSWと言えばジェイク・バグを思い起こすが、労働者階級の骨太な逞しさとピリピリした緊張感を感じさせたジェイクに対して、もっと鷹揚で育ちの良さを感じさせる。声が非常に魅力的だし、懐が深い。60~70年代ロックに通じる音楽性もスケールの大きさを感じる。魅力的なメロディも書けている。ルックスは可愛いアイドルみたいだが、ジョン・レノンのように聞こえる瞬間もある。6月に観たショウケース・ライブでは若さゆえの未熟さも窺えたが、時間と経験が解決するだろう。サマソニが楽しみ。( 小野島大)

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