一ひねりしたニュー・ベスト

マイケル・ジャクソン『スクリーム』

2017年10月04日発売

マイケル・ジャクソン スクリーム
マイケルの新ベストは、「ハロウィン・アルバム」という触れ込みだが、そのあたりのコンセプトはとってつけたようなもので、あまり気にする必要もないだろう。むしろ通常のベスト盤やグレイテスト・ヒッツものからはこぼれてしまいがちな、マニアックなヒット曲や隠れた名曲の類いを集めた「裏ベスト盤」のようなものだと考えたほうがよい。

このアルバムで一番貴重、というかファンにとって有難いのが、ロックウェルの“Somebody's Watching Me”が収録されていること。匿名でマイケルとジャーメインがコーラスで参加して大ヒットした曲だが、こうしてマイケルの単独CDに収められることで、忘れられがちな歴史に日が当たる。ほかはマイケルやジャクソンズの単独作で聴けるものばかりだが、彼の比較的カッティング・エッジな側面を示す楽曲を集めているのが特徴。具体的にはクインシー・ジョーンズの元を離れて新境地を求め様々なプロデューサーと組み試行錯誤した過程の曲が多く収められているのが興味深いところ。ブックレットにもお楽しみがあるようだが、これはぜひヴァイナル盤で手に入れたいところだ。(小野島大)

最新ブログ

フォローする