『アースバウンド』究極編

キング・クリムゾン『セイラーズ・テールズ(1970-1972)【40thアニバーサリー・ボックス・日本アセンブル盤】』
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キング・クリムゾン セイラーズ・テールズ(1970-1972)【40thアニバーサリー・ボックス・日本アセンブル盤】
40thアニバーサリー・ボックスの第7弾は、71年と72年に行なったライブの記録をメインに、27枚の各種ディスクで構成された内容。アルバム『アイランズ』を完成させたラインナップによる音源ということになるが、ツアーできなかった前作『リザード』と前々作『ポセイドンのめざめ』関連のトラックも含まれていて、つまり「衝撃のデビュー・アルバムで世界を震撼させた直後あっけなく瓦解したバンドが、『太陽と戦慄』で新境地を確立するまでに試行錯誤を続けた姿」が集大成されていることになる。このボックスでライブやらリハやらを大量に聴くと、もうフリップの中には次なるクリムゾンのビジョンは浮かびつつあったものの、当時のメンバーでは達成し得なかったのだということが、より深く実感できたように思う。

ただ、この頃の作品にも不思議な魅力があることは確かだ。フリップ自身もそれを認めているし、くるりの岸田繁も、確かオマー・ロドリゲス・ロペスも『アイランズ』をフェイバリットにあげていた。劣悪な音質で悪名高いライブ盤『アースバウンド』(本作にも収録)のカルト的な人気もよく知られている。(鈴木喜之)
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