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ナイトメアズ・オン・ワックス『シェイプ・ザ・フューチャー』
発売中
ナイトメアズ・オン・ワックス シェイプ・ザ・フューチャー
80年代末ワープ・レコーズ極初期からその看板を背負ってきたジョージ・エヴリンことナイトメアズ・オン・ワックス、00年代イビサ島へ移住してからも順調な活動をつづけてきた彼による5年ぶりのニュー・アルバム。アーティスト名はレコード上の悪夢、よく似た名前のナイトメアズ・イン・ワックスというバンドが80年代初頭にあったが、それはデッド・オア・アライヴの前身のひとつで別もの。混同しないように。そして、オンとインの違いが10年のギャップ。後者がゴスの先駆けだった一方、前者はトリップホップの原動力ともなった。つまり重低音を効かせたダンス・ミュージックだが、怖がらせるよりまず踊らせる。どこかにクールさを漂わせ、ダウナーに陥りすぎない。ヒップホップとテクノ、ロックとハウスとソウルが適度に混ざったのがトリップホップ。

この見事な新作からは、バレアリックという言葉も思いだした。ラテンなどのテイストを導入しつつポジティブだから。アルバム・タイトルはこれだし、ボーナス・トラックのラップ・バージョンが最高なのは“市民ケイン”。享楽に走りすぎていないのも、素晴らしい。(伊藤英嗣)
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