スタジアム級の強度とロマン

ドン・ブロコ『テクノロジー』
発売中
ドン・ブロコ テクノロジー
デビュー直後からレディング/リーズのメイン・ステージに出演するなど頭角を現してきたUKオルタナの精鋭=ドン・ブロコ、昨年のONE OK ROCK、MAN WITH A MISSIONのツアーへの相次ぐ招聘を経て、今作でいよいよ日本デビューが実現。全身震撼必至のヘィ&ブルータルなサウンドを形象化してハイブリッドな質感の音像へと昇華する―という手腕の巧みさや、オルタナR&B的なテイストを感じさせるボーカル・ワークも含め、そのひとつひとつがアメリカ含め全世界を射程に収めた10年代最先鋭型ロック・フォーマットとしてのハイパーな訴求力を体現しているのが何より心強い。その一方で、“Tシャツ・ソング”のホーン・アレンジに薫るクラシカルな哀愁といい、“カム・アウト・トゥ・LA”で渦巻くヘヴィ・サウンドの黒光り感とクリーン・トーンのギター残響が紡ぎ出す魅惑のコントラストといい、ロックを軸としながらも多彩な音のテクスチャーからロマンの限りを尽くして自らの爆裂世界を編み上げる鋭敏なセンスが窺えるも嬉しい。ラストを飾る美麗重轟音バラード“サムシング・トゥ・ドリンク”も最高。(高橋智樹)
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