激しさと切なさと茶目っ気も忘れない

ROTTENGRAFFTY『PLAY』
発売中
ROTTENGRAFFTY PLAY
前作『WALK』から実に約5年ぶりになる新作は、溜め込んでいたマグマが猛爆発したとんでもない破壊力を見せつけている。特に冒頭から4曲目までの流れは理性が一瞬で吹っ飛ぶ攻めっぷり。レッド・ホット・チリ・ペッパーズやコーンなど、バンドのルーツと言えるラウド/ミクスチャーロックに対する愛がビシビシと伝わってくる。それと同時に耳を引くメロディへの気配りや、不意を突く遊び心も盛り込んで、ROTTENGRAFFTY節に仕上げた曲調に唸るばかり。内容的にはTVアニメ『ドラゴンボール超』エンディング曲“「70cm四方の窓辺」”、ライブでお馴染みの“世界の終わり”を初収録した全12曲。ヘヴィ一辺倒に終始せず、哀切な歌メロをエモーショナルに解き放つ“Just One More…”、映画のサウンドトラック的な“hereafter”と情景が浮かぶ曲調も作品のトータリティを高めている。そして、今作の中でもっとも度肝を抜かれたのは“夏休み”だ。ランラララン〜♪と鼻歌みたいなどポップなコーラスを絶妙に調理し、一度聴いたら頭から離れない中毒曲を作り上げている。早くライブで聴きたい!(荒金良介)
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