物語は加速する

KEYTALK『Rainbow』
発売中
KEYTALK Rainbow
KEYTALKの5作目のアルバムタイトルは『Rainbow』。“ロトカ・ヴォルテラ”などシングル3曲を含む全12曲が収録されたが、今回はRainbow=虹に象徴されるような、追い求める未来、理想、その先にある場所へたどり着こうというトーンの曲が多い。全17曲という大ボリュームで、沸き立つようなパワーで満ち溢れていた前作『PARADISE』の向こう側へと、歩を進めていくようなアルバムだ。いわゆるKEYTALKの十八番的な祭りのビート、ダンスビートで今ここという場所を沸騰させるものよりも、ソリッドなビートでストーリーを進めていく作品。後半に収録された“Rainbow road”は、ライブで熱いシンガロングが映えるだろうメロコア。ここまで直球でやるのは初めてだと思うし、続くエンドロール的なドラマや叙情性がある“旅立ちのメロディ”とも、相性がいい曲になっている。転調に変則拍子、お洒落なコード感のジャジーな曲に、歌謡的なリフなど、変化球のおもしろさは残しながら、ストレートでストライクを取っていく強さや強靭なバンドアンサンブルで勝負している。(吉羽さおり)
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