昨年春に解散を発表したLA発のポスト・ハードコア、レットリヴのフロントマン、ジェイソン・エイロン・バトラーによる3ピース新バンド。前バンドでも青筋立て吠えまくっていたジェイソンだが、ここではさらに高いテンションで叫びをあげている。「俺らが作ろうとしている音楽は、これから起こる新しい革命のサウンド・トラックだ」とジェイソンは語る。ハードコア、メタル、ヒップホップ、またその他レベル・ミュージックをベースに、殺気だったアンサンブルを響かせており、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンやブラック・フラッグの名を引き合いに出したくなるような、闘いの狼煙を上げる7曲入りのデビューEPだ。デモ音源かという、荒々しくいびつな雰囲気を残している曲もあり、作り込まず、高い熱をそのまま録っているのもいい。まずライブを観たいバンドだ。(吉羽さおり)
『メイド・アン・アメリカ』の詳細はWarner Music Japanの公式サイトをご確認下さい。
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