パンクヒーローとしてここに立つ

TOTALFAT『Conscious+Practice』
発売中
ALBUM
TOTALFAT Conscious+Practice
CDを再生し、1曲目“Title Holder”が始まった瞬間「あっこれはヤバい」と電流が駆け抜けた。前作『FAT』で、誰しもの心を掴んで躍らせるポップな包容力で大きな存在感を見せつけた彼らが、今度は大好きな「PUNK」に、操を立てるくらいの勢いで真正面から挑んでいる。それは単なる初期衝動や原点回帰なんかじゃなく、むしろ結成18年目の「覚悟」だ。続けてきた意思も意地もひっくるめて、先輩も後輩も、増えた仲間たちにもらった力をも背負って、今何を鳴らすべきなのか――その答えを4人それぞれが突き詰めまくっている。Kubotyの容赦ないギターソロが特にヤバい、と書こうと思ったらBuntaのソリッドなドラミングの頼もしさもヤバい。そしてもちろん、ほとんど全編英語詞で歌い叫ぶJoseとShunのツインボーカルもヤバい。熱くなる攻撃的なシャウトなのに、楽しくなるキラキラなメロディなのに、踊れるリズムも目一杯あるのに、疾走感が高まれば高まるほどに、どうしようもない切なさが突き刺さって涙がこぼれる。これがPUNKだ、TOTALFATのPUNKだ。間違いない。(後藤寛子)
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