青春をつかまえる旋律

スキマスイッチ『青春』
発売中
SINGLE
スキマスイッチ 青春
もしかしたら振り返った時に、後悔してることがない人の方が少ないのかもしれない、それが青春というものだ。チクッとした胸の痛みも含めて、かけがえのないものとして誰もが生涯、抱えていくものなのかも。スキマスイッチの“青春”は、そうした思春期の切なさと輝きをポップソングに閉じ込めた。今あらためて彼らがこの普遍的なテーマにど直球で挑むのだもの、歌い出しの《放課後》、この3文字だけでもう勝負は決まったようなものだ。MVでは今をときめく若手俳優・清原翔が出演し、過去のパートはガラケーで女の子とメールのやり取りをし、現代のパートでは色んな高校生がTikTok風の動画で登場する。そうした演出も、世代を超えて老いも若きもひとつにする“青春”ソングの正しい在り方を示しているようで、さすが。

2曲目の“東京”はガラリと雰囲気を変え、まるで路上でフォークソングを歌い上げているような曲調が新鮮。ここまで人情味とがむしゃらさをエモーショナルに放出するスキマスイッチも珍しい。美しさも荒々しさも自在にポップスに仕立てるのが今のスキマの貫禄。(上野三樹)
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