今だからこそのリメイク

クリープハイプ『バンド 二〇一九』
発売中
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クリープハイプ バンド 二〇一九
2019年11月16日に現メンバーになって10周年を迎えるということで、その当日に下北沢CLUB Queでワンマンを行ったり、10月20日に4人がこの10年間を語る単行本『バンド』を刊行したり──というプロジェクトの一環が、この配信限定シングルで、2016年のアルバム『世界観』収録の“バンド”を再構築したもの。10周年だから、というだけでなく、このタイミングでこの曲をもう一度世に問う、というのは、とてもいいと思う。尾崎世界観が、クリープハイプというバンドをやることに対して、健全なスタンスになれたのは、『世界観』の次の『泣きたくなるほど嬉しい日々に』からだと僕は思っていて、つまり“バンド”は、その時の自分を歌ったというよりも、「こう思える自分になりたい」という自分を歌った曲だった、だからむしろ今のほうが「そうなった」状態で歌えるし、演奏できるのではないか、と。

元曲は、尾崎が中心になってアレンジした、歌とアコギで始まるバージョンだったが、今回はメンバー3人が中心に行ったアレンジ。「尾崎の葬式」をテーマにしたMVも、とてもいい。(兵庫慎司)
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