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クイーン『グレイテスト・ヒッツ・イン・ジャパン』
発売中
ALBUM
クイーン グレイテスト・ヒッツ・イン・ジャパン

日本のファンの人気投票により選曲された12曲入りベスト・アルバム。CDとしては日本のみだが、デジタルでは全世界でのリリースとなる。ロジャーの「まさにこれはクイーンと日本のファンの特別な関係を象徴する記念碑的なアルバムとなるでしょう」というコメントが端的に表すように、1月の来日公演に向けた盛り上がりを維持しようという(『ボヘミアン・ラプソディ』の社会的熱狂があってなお、である)日本のファンとメディアの愛と、それを迎えるクイーンの変わらぬ想いに胸が熱くなる企画である。そして、肝心の選曲はというと。まずもって目を引くのは、“ウィ・ウィル・ロック・ユー”と“伝説のチャンピオン”が漏れていること。また、映画で印象的に使われていた“ラヴ・オブ・マイ・ライフ”もない。一方で、18年、映画の公開前にクイーンのシングル曲を中心にまとめられた50曲のプレイリストから行われた楽曲総選挙企画では投票対象になっていなかった“’39”、“マーチ・オブ・ブラック・クイーン”、“懐かしのラヴァー・ボーイ”といった曲がランクインしてきている。面白く感じるが、良い悪いは言えない。この結果が日本のクイーン・ファンの総意なのだ。もちろん、黄金のディスコグラフィを持つバンドの全楽曲から12曲を選ぶのだから、ファン一人一人から「あの曲が入っていないなんて!」という声が上がるであろうことはある程度当然である。そうした反応も含め、1月の来日までクイーンを話題の俎上に載せ続けることこそがこの企画盤の目的であり、それは十分に果たされるのではないだろうか。どのようなきっかけでも、どの曲から聴いても、とにかく人を巻き込むエネルギーが凄すぎるのだから。クイーンの場合は。さぁ、いよいよ来日公演が待ちきれない。(長瀬昇)



詳細はUNIVERSAL MUSICの公式サイトよりご確認ください。

ディスク・レビューは現在発売中の『ロッキング・オン』2月号に掲載中です。
ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

クイーン グレイテスト・ヒッツ・イン・ジャパン - 『rockin'on』2020年2月号『rockin'on』2020年2月号
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