極上ファンク団の敏腕サイドマン

コリー・ウォン『エレベーター・ミュージック・フォー・アン・エレヴェイテッド・ムード』
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ALBUM
コリー・ウォン エレベーター・ミュージック・フォー・アン・エレヴェイテッド・ムード

昨年末に最新作『ヒル・クライマー』が邦盤化されたヴルフペック。ブーツィー・コリンズやジェームス・ギャドソンらレジェンドの寵愛を受け、日本でも大人気のLA発ミニマル・ファンク・バンドだが、この度サポートのコリー・ウォンがソロ作品をリリース。カッティングの効いたストラト使いが十八番のギタリストで、本作は4枚目のフル・アルバムになる。

リーダーでマルチ奏者のジャック・ストラットンを筆頭に、バンド内外で活躍する手練が揃うヴルフペック。ウォンもまたベーシストのジョー・ダートらとユニット、フィアレス・フライヤーズを組むなど精力的な活動で知られるが、ソロ名義の本作も同様に彼のファンクやR&B、ジャズに根ざした音楽愛を存分に感じられる内容といえる。最近ではトム・ミッシュと並びセンスとスキルを備えたギタリストとして賞賛されるウォンだが、そのコンポーズと音作りはじつに多彩。ヴルフペックに引けを取らぬサウンドの幅の広さもさることながら、鍵盤や管楽器、エレクトロニックも交えながら奥行きのある演奏をまとめ上げるバンマスぶりは堂に入っている。音色と構成が映えるインストはもちろん、“ゴールデン”や“ツリーハウス”を始めポップな魅力が打ち出されたボーカル曲が最高。コディ・フライやフィービー・ケイティスなど共演歴のあるボーカリストに加えて、スムース・ジャズ界を代表するサックス奏者のデイヴ・コーズが数曲で花を添えている。

昨年9月にはマディソン・スクエア・ガーデンでの公演をソールドアウトさせたことも話題を呼んだヴルフペック。その一翼を担うウォンのキーマンぶりを改めて知らしめる1枚であり、彼のソロ・パフォーマンスを日本で観られる機会が訪れることを期待したい。 (天井潤之介)



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ディスク・レビューは現在発売中の『ロッキング・オン』4月号に掲載中です。
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コリー・ウォン エレベーター・ミュージック・フォー・アン・エレヴェイテッド・ムード - 『rockin'on』2020年4月号『rockin'on』2020年4月号
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