「僕らの歌」は「みんなのうた」

Hump Back『ティーンエイジサンセット』
2020年08月19日発売
SINGLE
Hump Back ティーンエイジサンセット
3曲入り・メジャー3作目のシングルなのだが、何よりもまず1曲目の表題曲“ティーンエイジサンセット”。もう力いっぱい王道、どまんなか。曲展開とか、転調の感じとか、間奏明けのハモリのつけ方とか、そのあとテンポが半分に下がって合唱状態になるところとか、これで盛り上がらないわけがない大アンセムなのだが、ただし。そういう意味でのどまんなかな曲、今までのHump Backにはなかったのだ、よく考えたら。歪んだギターサウンドで、8ビートで、言葉をのっけた時に発音一つひとつがはっきり耳に入ってくるように、明確な譜割りで描かれた歌メロでーーという曲であるあたりは、これまでと同じ魅力だが、最初に挙げた特徴はどれも新機軸。で、どれも、聴くと鳥肌レベルの大ハマリ。本当に、ハルカミライと双璧をなす、圧倒的な「みんなのうた」だと思う。2曲目の“閃光”と、4月末から期間限定で配信リリースされた後に本作に入った3曲目“また会う日まで”も、とても強い。特に“閃光”は、カップリングなのがもったいない、これはこれでシングルでいいのに、と言いたくなるほど。(兵庫慎司)

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