深い絶望の中で

Karin.『知らない言葉を愛せない - ep』
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Karin. 知らない言葉を愛せない - ep
この春に高校を卒業したあとは、音楽で生きていくと決めていたというKarin.だが、コロナ禍においてひきこもっている期間に、自分と音楽について改めて向き合ったという。本作は“知らない言葉を愛せない”の《ねぇ聞いて わからなくなった》という、心の奥の絶望がそのままあふれ出てきたような切実な歌から始まる。隠し持っている想いがボロボロと零れ落ちるように、確実にリズムを刻むピアノのバンドサウンドに乗せて届けられる、《あの時に言われた言葉ばっかり/思い出している 音楽に嫌われている/愛せないごめんね》という独白。

感情が繊細になればなる程、痛みも後悔も恐怖も疑念も深まっていく、そのループ。自己嫌悪と孤独から生まれる圧倒的な絶望が、無垢さと不安定さを宿す歌とシンプルなJ-POPのアンサンブルによって浄化されていくような清い作用を感じる4曲。《これが平和と言えるのなら/私は生きる 生きる 生きるよ/他人に幸せを当てはめるな/世界線を超えて生きる価値がある》と最後の”世界線“では歌われる。つまり、そういうことなんだろう。(小松香里)

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