バンドならではのロマンチシズム

Panorama Panama Town『Rolling』
2021年04月07日発売
EP
Panorama Panama Town Rolling
アーティスト名の表記を英語にしてから初のパッケージ作品は、配信リリースした3曲を含む4曲入りEP。プロデューサーとの楽曲制作はキャリア初で、全曲で石毛輝とタッグを組んでいる。

2020年に制作された楽曲からの選りすぐりということもあり、全曲にコロナ禍でのやるせなさ、もどかしさも含みつつ、それによって生まれた新たな気づき、そんな状況だからこそ一歩踏み出そうとする健やかなタフさが漲る。それをより色濃く映すのが、無骨でストイックでありながら軽やかでユーモラスなバンドサウンド。ギター、ベース、ドラムという必要最低限の音数が、バンドの強度、「自分は自分でしかいられない」という気高い不器用さ、各プレイヤーの美学などの人間的な旨味を瑞々しく描き出す。正々堂々と、かつピュアにロックと向き合う姿勢と、様々な事態に揉まれたことでさらに解像度を高めた感性と知性が、彼らの音楽の根幹にあることを実感した。ライブバンドの炎は、聴き手の心にも情熱を灯す。“SO YOUNG”で綴られたメンタリティは、この先も彼らを晴れやかに邁進させていくだろう。(沖さやこ)

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