レオン・ヴァインホール『レア・フォーエヴァー』

レオン・ヴァインホール『レア・フォーエヴァー』
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ALBUM
レオン・ヴァインホール レア・フォーエヴァー

はじめの“Ecce! Ego!”から美しくもストレンジなストリングスの響きに脳の感覚を揺さぶられる。今作において全て彼自身が演奏しているという弦楽器が、各曲で実に効果的に働いている。十八番であるノスタルジックなダウン・ビートとの相性も抜群だ。

2018年の前作では祖父の他界と祖母に見せられたポートレートからアイデアを膨らませていく手法をとっていたが、今作では自らの過去を掘ることより初めて今現在の自分を表現することを優先したのだという。

そうした変化によるものなのかは定かでないが、先人達のサウンドを縦横無尽に引用していた前作同様、今作も聴いているうちに多様な作家の名前が頭をよぎりはするものの、曲中により大きな飛躍が設けられたため、多くの曲が耳馴染みの無い終わり方へと着地しているのが印象的。奥行きのある浮遊感が何とも心地よい一作だ。(長瀬昇)



ディスク・レビューは現在発売中の『ロッキング・オン』6月号に掲載中です。
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レオン・ヴァインホール レア・フォーエヴァー - 『rockin'on』2021年6月号『rockin'on』2021年6月号
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