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映画『か「」く「」し「」ご「」と「』の主題歌。ちゃんみなが映画主題歌を手がけるのはこれが初。映画の物語に寄り添うように、ちゃんみなはこれまでにないほど儚げでキュートな、思わず抱きしめたくなるような歌声で楽曲を表現。アコースティックギターやピアノの音色がミニマルに歌を彩り、英語と日本語詞を違和感なくブレンドさせるちゃんみなならではの歌唱が、とてもやわらかく耳に滑り込んでくる。この純度と透明度の高いラブソングに対して“I hate this love song”とタイトルをつけるのも、さすがのセンス。どんなラブソングにも思いを託すことなどできない、言葉にできないもどかしい思いを表すタイトルとして、これ以上のものはないだろう。主題歌を書き下ろすにあたり「私の初恋の事を書いた一曲になっています」とコメントしたちゃんみな。どんな武装も駆け引きもない、無垢な恋心を描く曲には、フィクションの入り込む余地などなかったのかもしれない。シンガーソングライターとしての新たな魅力がここに。(杉浦美恵)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年7月号より)
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