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ボカロシーンはずっとヤバいですよ、すごい才能が次々に出てきてるし、絶対敵わないなと思っちゃいますよと、キタニタツヤ本人から何度か聞いたことがある。キタニがボカロP・こんにちは谷田さんとして制作した11枚目(!)のコンピアルバム『Eingebrannt』(ドイツ語で「焼き付いた」)を聴けば、彼の言葉が意味するところをはっきりと実感してもらえるはずだ。「焼き付き」(=消えない傷跡やトラウマ、美しいものに圧倒された経験)をテーマに、新世代のボカロP9人+こんにちは谷田さんが参加した本作。マスロック、オルタナ、シューゲイズなどアプローチはそれぞれだが、この界隈の充実ぶりと新たな才能の煌めきがダイレクトに響く。激しい陰影と称すべきサウンドデザインの“水無月を見ていた”(みちる)、鋭利なギターロックとおぼろげな自己存在感を描いた歌詞がひとつになった“空言のエレジー”(世界電力)、儚くも美しいメロディラインが秀逸な“ぼく側に堕ちた天使”(二錠)などが心に残ったが、貴方はどうか。(森朋之)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年10月号より)
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