前作とは較べものにならないほどスケールが広がっている。まるで別のバンドのようだ。前作までの脱臼したようなポスト・パンク・ギターは極端に減り、自分の想像力のためであればエレクトロのようなテクノロジーもむしろ積極的に起用している。そして、ここで歌われる内面が箱庭を飛び越えて、現実にまで届くようにと、サウンドのスケール感がそのままポップネスになっている。それが実にイギリスのバンドらしい。ザ・XXと並んで、この1年に聴いたUKバンドのアルバムで最も希望を感じた1枚だった。(古川琢也)
2010年、UKロックの希望
フォールズ『トータル・ライフ・フォーエヴァー』
2010年05月26日発売
2010年05月26日発売
ALBUM
前作とは較べものにならないほどスケールが広がっている。まるで別のバンドのようだ。前作までの脱臼したようなポスト・パンク・ギターは極端に減り、自分の想像力のためであればエレクトロのようなテクノロジーもむしろ積極的に起用している。そして、ここで歌われる内面が箱庭を飛び越えて、現実にまで届くようにと、サウンドのスケール感がそのままポップネスになっている。それが実にイギリスのバンドらしい。ザ・XXと並んで、この1年に聴いたUKバンドのアルバムで最も希望を感じた1枚だった。(古川琢也)