生と死が交錯したドラマを超えて

オジー・オズボーン『ブリザード・オブ・オズ~血塗られた英雄伝説』
2011年06月01日発売
ALBUM
オジー・オズボーン ブリザード・オブ・オズ~血塗られた英雄伝説
オジー・オズボーンが80年と81年に、それぞれリリースした最初の単独作2枚が、ソロ・デビュー30周年を記念して再発される。この2タイトルには色々とあって、02年のリマスターの際に権利問題の絡みで、リー・カースレイクとボブ・デイズリーによる元々の演奏が、マイク・ボーディンとロバート・トゥルージロによる新規の録音に差し替えられていた。今回それが元通りに戻されるとのことで、オリジナル版を愛するファンには嬉しい知らせだろう。また、今回は『ダイアリー・オブ・ア・マッドマン』に、81年のライブ音源を収めたディスクが付いた2枚組エディションの他、CD3枚に加えてLP2枚とDVD1枚も入ったボックス・セットも出る。
 
故ランディ・ローズのギターが最高の形でフィーチャーされ、80年代以降のヘヴィ・メタルの流れを決定づけた2枚であることは今さら説明の必要はないだろう。ブラック・サバスを追い出されたドン底の状態から復活を果たしながら、直後にランディが衝撃的な死を遂げるなど、オジーの生涯で最も波乱に満ちた時期に、これだけの作品が作られたことはやはり改めて感慨深い。(鈴木喜之)
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