新たなる胎動を宿した要塞

avengers in sci-fi『Selected Ancient Works 2006-2013』
2013年06月19日発売
ALBUM
avengers in sci-fi Selected Ancient Works 2006-2013
昨年のアルバム『Disc 4 The Seasons』が素晴らしい作品だったので、タイミング的にも節目として合点が行くベスト盤である。インディーズ時代からメジャーでのリリースまでを見渡す選曲(インディーズ時代の楽曲はニュー・ミックス)で、ライヴでのプレイ率の高い楽曲をセレクトしている点も実にアベンズらしい。一方、ディスク2はリミックス・チューンを7トラック収録しており、木幡作曲/アベンズ編曲で木村カエラのシングル曲として提供した“BANZAI”も、カエラの歌のリフレインがダブ風に加工されたユニークなリミックスとして収められている。聴き応えは充分だ。

要塞の如く敷き詰められたエフェクター類を駆使するサウンドだけではなく、SF的な視界から生々しい感情を引き摺り出す歌心がアベンズにはあり、それがキャリア最高のピークを記録したのが昨年の『Disc 4 The Seasons』だったわけだが、ディスク1の最後に配置された“Crusaders”は、たった一曲で新記録をマークしてしまうようなものすごいナンバー。この一曲に辿り着くためのベスト盤と言っても過言ではない。(小池宏和)
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